三鉄 北リアス線 「36-704」に乗る ~後編
長いトンネルを抜けた先に島越駅ホームが
見えてきました。 北リアス線を訪れた理由は
三年の長きに渡り不通だった小本~田野畑間
を乗車するためでした。
三陸鉄道 北リアス線が 三年もの長きに渡り
不通だったのは、ここ小本駅から田野畑間に
ある島越(しまのこし)駅周辺が巨大津波により
甚大な被害を被ったからです。
震災前の青いドームの屋根を有した島越駅。
階段を登った先、高架橋上にホームが有りましたが
津波によって階段の一部を残して流されました。
島越駅周辺の津波被害を検索したら多くの画像が
アップされておりました。
ご覧の様に高架橋で建造された鉄路は巨大津波に
抗うことなく破壊され、この惨状を見た三鉄の社員
ですら、復旧は無理だろうと考えた程でした。
震災直後、僕もこの映像をTVニュースで見た時、
三陸鉄道はこれで一巻の終わりだと思いました。
そこから復興する三鉄の生命力の強さに感動。
三鉄を復興の証しにしようとする沿線住民や
国内外の支援の輪に支えられ、全線開通に
繋がりました。
やがて 「まもなく島越」という電光板の表示が灯り
同席したお爺ちゃんに、暫し撮影にに専念する旨を
伝え、カメラを構えます。
長いトンネルを抜けると真新しい島越駅のホームが
目前に現れました。
同乗している若い車掌さんに、島越駅での停車時間を
聞くと、30秒程度だと言います。
それではホームに降りて撮影するのは不可能です。
かといって下車してしまうと次の久慈行きは2時間待ち
になってしまいます。
後ろ髪を引かれる思いで、泣く泣く車内からの撮影
のみで、島越駅を後にしました。
当時は高架橋で繋がれた鉄路でしたが、現在は
盛り土した築堤をコンクリートブロックで補強された
構造になっておりました。
田野畑にある水門の上の倉庫には三鉄車両を
模した塗装が施され、目を引きます。
田野畑駅にはご覧のような横断幕があり、こうした
横断幕は別の駅にも掲げられておりました。
途中駅で次々に乗客が下車してしまい、気が
付くと車内には数人しか乗っていません。
何れもいかにもという観光客ばかり。
(トンネル内で撮ったため夜の様な写真ですが)
白井海岸からは太平洋が右車窓に現れます。
眼下に見える漁港は普代漁港。
夫婦岩が見えますね。
堀内~野田玉川には国道45号線沿いに、二つの
有名な大きな橋梁があり、この大沢橋梁と安家川
(あっかがわ)橋梁では観光客が多い時間帯には
徐行もしくは停車して、その絶景を楽しんでもらう
ように配慮してくれます。
堀内(ほりない)駅を過ぎ最初に現れる大沢橋梁。
こちらが次に現れる安家川橋梁で並行する国道45号
が俯瞰できます。
しかし今は夕刻、橋梁通過の案内はありましたが
僕の乗車する117Dは減速する事無く、写真を撮る
期待を裏切り、フルスピードで疾走して行きました。
野田玉川駅は交換可能駅、すれ違った宮古行き
118Dは新型車両。
次に停車した陸中野田駅は野田中や久慈工業高
があり、大勢の学生が乗り込んできました。
若者たちに占拠され、車内を喧騒が包みます。
この子たちが次代の久慈を担うのでしょうね。
18時5分 終着久慈駅に到着、宮古から71Km、16の
駅を90分かけて乗車しました。
多くの学生に紛れて、車中 お世話になったピンクの
帽子をかぶったお爺ちゃんが、八戸線に乗り換える
ため先に下車して行きます。
117Dは折り返し、120D 宮古行きとして運行。
ホームには発車を待つ学生がドアが開くのを待って
います。
「地下鉄」と揶揄された三鉄 北リアス線。 確かに半分
近くトンネルだったように思います。
片道乗車だったので、物足りない思いが残りますが、
取りあえず旅の目的の半分が終了しました。
多くの三鉄車両が車体を休める中、改札を目指し
跨線橋を登ります。
階段には至る所に「祝 三鉄開業」のポスターが。
跨線橋の先にはピンクのティシュで作られた花と
三鉄車両を模したボードがお出迎え。
跨線橋に設けられた窓を開け、「36-704」を
撮ると既に折り返し120Dとして運行する為に
方向幕は既に宮古行きに変わっていました。
JR側ホームには 八戸線のキハ40系が停車中。
先程のお爺ちゃんは、またカップ酒を美味しそうに
飲んでおります。
目が合ったので、片手を上げて別れの挨拶を交わし
ました。
キハ40系は前照灯を、発車灯しまさに発車間際と
いう所です。
隣り合うJRと三鉄の久慈駅。
三鉄待合室で「あまちゃん」こと能年玲奈ちゃんの
ポスターが・・・・。
時間は18時30分。 ターミナル駅久慈駅前は
一面シャッター通りと化していてビックリ。
三陸久慈に来たからには美味しい海鮮丼や
ウニ丼をたらふく食べようと思っていた出鼻を
くじかれました。
食堂はおろかコンビニさえ見当たりません。
徒歩10分足らずの宿泊するホテルに向かい
チェックイン。
フロントで海鮮丼を食べられる食堂が近くに
あるか尋ねると、寿司屋を紹介されました。
もう少し庶民的な価格で食べられるところを
探していると言ったら、紹介されたのが何と
比内地鶏の専門店。
「おいおい、比内地鶏は秋田でしょ」とツッコミ
たいところですが、コンビニも徒歩15分の所
にあると言われ、ついに撃沈。
比内地鶏専門店に行くしかありません(トホホ)
ところがこの親子丼が美味かった。
久慈での比内地鶏には違和感があったが
その美味しさに「今回は許す」 と僕の腹は
申しておりました。
明日は朝9時に久慈駅にてレンタカーを借り
北リアス線沿線を「撮り鉄」する予定です。
【 乗車・撮影日 2014年 4月9日 水曜日 】






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